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薬剤師のひとりごと。 バックナンバー Vol.1-Vol.10 |
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-Vol.10-店頭で見られる感染症から 客井宣之氏(客井薬局)小児の場合、風邪の薬で、総合風邪薬のシロップ製剤を買いにこられる場合、症状など、注意深く聞きますと、 「微熱ながら、すぐに治るのですが、よく風邪引き易い子供です。」 と返事された場合、小児科に行って診てもうことを勧めます。溶血性連鎖球菌〔溶連菌〕の感染が想定されます。この症状の場合、一見風邪を引いた症状ですが、扁桃腺が腫れていて、放置しておくと、 グラム陽性菌で、毒性が強くて、毒素が、少しずつ体をめぐることにより、扁桃炎や咽頭炎を起こして、リュウマチ熱、急性糸球体腎炎、リュウマチ熱後の心臓弁膜症も発症します。小児科の先生の話では、常在菌で、よくあるそうです。診察の所見では、口の周辺が黄色くなっているそうですが、免疫血清学検査のASLO値が320U以上なら感染が考えられます。治療方法は、ペニシリンやセフェム系の薬剤が有効で、大変効果が有ります。 とにかく、小児科から来る風邪症状の薬剤は、セフェム系が処方されていますが、最善と言えます。 以前、病院に勤務していた時、薬局の小学生の子供さんと、外科のお医者さんの子供さんとの二人が、溶連菌感染していて、学年を遅らせたりしていた事が有りました。身近に、風邪のシロップが有るため、微熱ぐらいと、簡単に思い、手遅れになったようです。兎に角、子供の病気は、診察第一です。 2003/2/21 |
-Vol.9-風邪薬の危険性2月13日の夕刊に、風邪薬で皮膚疾患死との表題で、死亡と損害賠償の告発の記事が出ています。31歳の女性デザイナーの方で、コルゲンコーワET錠を数日間飲んだところ、服用開始から約1週間後に、水泡が出て、医師の診断ではスティーブンス・ジョンソン症候群で、さらに同症候群で最も重い中毒性表皮壊死症になり、さらに合併症の気管支炎のため死亡したとの事です。家族は、注意書きの説明不十分として、1億5000万円の損害賠償を製薬会社に要求するらしい。さて、この問題については、昨年私は、兵庫県薬剤師会の依頼により、くすりと健康のラジオ番組にて、問題提供したことが有ります。そこで、復習いたしたいと思います。 この症候群は、風邪ぐすりのほか、よく使われている解熱鎮痛剤全部に起きる可能性が有ります。100万人に数人の割合で発生いたします。皮膚の粘膜が障害を受けて、服用後、高い熱を伴い、激しい水膨れのような症状が出てくると要注意です。全身がケロイド状態になって、重症では、失明や、死亡にいたります。日本では、年間300人もの人が被害を受けて、その一割の30人ぐらいの人が死亡の報告がされています。 また、同じようなライ症候群が、有ります。中毒性皮膚壊死症と呼ばれています。15歳以下の小児に発生しやすいのです。インフルエンザや水痘症に罹ったときに、解熱鎮痛剤を使いますと、急性脳症を発症して、死亡することにもなります。 さて、現在、風邪の季節ですが、薬の販売の方も、購入される人の方も、両方とも、薬の危険性の認識が大切です。どの薬でも薬の箱の中には、注意書きが、必ず入っているのですが、スティーブンス・ジョンソン症候群と書いてあっても、具体的なことは判らないのではと思います。そこで、薬局で購入される場合、アレルギー体質の有無などの質問や、十分な説明が大切でしょう。昔から、どの店でも、おこなってきたはずですが、今回のような記事が出ますと、反省材料にして、身を引き締めて薬の販売をしようと思います。とにかく、使う人の健康が第一です。 少しでも異変を感じたら、服用を止めて、様子を見て、薬局に相談をされたり、悪くなるようでしたら、医師の診断を受けて、一刻も早い適切な治療を、受けるのが最善でしょう。 2003/2/20 |
-Vol.8-薬の事件簿 その1 「にこにこ接近する人には御用心」先日薬剤師会の研究会にて、紹介された話ですが、以前、新聞の記事にも出た事があるのですが、ある薬局が、処方箋の必要な向精神薬を、処方箋なしで、特定の人に、しかも2000錠以上の多量、販売していて、二人とも、向精神薬取締り法違反の容疑で, 逮捕された事があります。事件のきっかけは、普段よく来る客で、にこにこと愛想もよく、ついつい、世間話もしていたのですが、不眠症を訴えられ、最近ほとんど寝ていないので、今晩一度ぐっすり眠りたいと言われて、懸命に断ったのですが、しつこく頼まれ、つい一錠、売ってしまいました。しかも、一錠、5000円に誘惑されたのが、薬剤師としての倫理感覚の無さが、非難されるところです。ところが、翌日も、また、頼まれてしまいました。そして、連日になってきて、値段は、2000円が1000円に、最後は10円まで、値切られるようになり、逆に、数量は、5錠、10錠から100錠へと、ついには2000錠まで増加して行きました。態度もでかくなり、違法販売を承知で売ったのを、付け込まれたわけです。店の人は最後に、警察に相談に行って解決したそうです。昔、ヒッチコックのサスペンス映画で、〔見知らぬ乗客〕と言う映画がありましたが、にこにこ近寄る他人は御用心。 次回お楽しみ。 2003/2/19 |
-Vol.7-楽しいパソコンPert4 羽生さんは矢張り神様だったの話パソコンやりはじめた目的は、インターネットで将棋対戦に参加したかったからで、毎日暇さえあれば楽しんでいます。以前は、土曜か日曜に福島の日本将棋連盟の会館へ行って、将棋していたのですが、自宅が道場になるとは、有難い事です。人気のあるインターネットの道場は現在12万人にも達しています。先日、土曜の、夜中の3時に起きたとき、どれくらいの人が将棋しているかな、インプットしてみると、なんと、全国で、3500人のひとが対戦していました。まさに、我が家は大道場になったのと同じです。アマもプロも全員参加で、資格に区別ありません。実力の世界です。 さて、将棋の世界では、頂点に立って居るのが、あの有名な羽生さんですが、年末から年初にかけて、竜王戦のタイトルマッチがありました。挑戦者は、阿部七段で、関西出身です。十三道場で強くなった人です。 勝負の世界では、自称、俺が手ほどきしたと自慢するひとも多いようですが、実際、私の住む尼崎市東園田町には、阿部さんが6歳のとき親に連れられて、道場に来たので、駒の動かし方から教えて、以後熱心に指導した人がいます。半年前、その人の紹介で、阿部さんは快く、園田の地区会館にこられて、同好会の面々の指導対局をされました。阿部さんの師匠だった人は、嬉しそうでした。大勢の人だったので、私は見学だけしました。それだけ、園田町は阿部フアンが多く、タイトルマッチの動きを熱心に見ていました。近所のある喫茶店は、同好が集まり研究する所です。情報源は私のパソコンで、伝令が店に来て、指し手の動きをスケッチして、喫茶店に持ってかえって、検討していました。竜王戦は年末には3対3になり、年初に最終戦になりました。町で歩いていても、出会えばその決着の話題ばかりでした。 さて調剤の仕事に障害にならないように、2台目のパソコンを年末に購入しました。2日間続く決勝戦の日は、終日、2〜3人見学者が、私ともども、画面を見ました。試合の経過は波乱の連続で、みんな興奮していて、遠慮も何もありません。わいわい好き勝手に次の一手の予想しました。試合のほうは、阿部さんの方が始終有利に進みました。そして阿部さんは、24桂と絶対有利な手を打ちました。パソコンのプロの予想でも、私たち素人の目でも、阿部さんの勝ちと、みんな思いました。米長九段は、タイトルは東京から名古屋ぐらいまで来ているかもと言っていました。しかし前名人の佐藤、谷川九段は、無言で、まだわからない、いつもここから、よく逆転されますのでと、言っていました。結果的にはさすがでした。ところが、わが町の、同好会の面々は、喜んでしまい、祝賀会に間に合うように、福島へどっと出かけました。しかし、到着した頃、阿部さんは投了していました。24桂の後、みごとに逆転されてしまいました。羽生さんは、あっと驚くような手を、打ったのです。1%ぐらいの勝ち筋で、私には、到底考えられない手です。矢張りあの方は、神様です。翌日から園田の面々は、夢から醒めて、静かに、原点に戻って、こつこつ将棋の研究しているようです。町で会っても、会釈程度です。阿部さん、また、がんばって。ついでに、阪神もがんばって!! 2003/2/1 |
-Vol.6-パソコン人生part 3 パソコンの操作の高速処方箋の調剤で、ソートスの場合は、XPのパソコンが必要ですが、処理をする場合、スピードの速い日と遅い日があるので、何故かわからなっかたのですが、検討の結果、その原因は、XPの場合いろいろサービスが多くて、パソコンがランダムに採用するので、順序により、速い日と遅い日が生ずるらしい。そこで、優先順位を最優先させると速くなります。 スタートメニュー 、マイコンピューターを右クリック、システムのプロパティで詳細設定のタブを開く、パフォーマンス欄の設定をクリック、視覚効果タブの〔パフォーマンスを優先する〕を選択 以上の操作によりきっと、速く仕事ができることになります。知らなっかたのは、私だけかな。もっと役立つ情報あれば、教えてください。待っています。 2003/1/25 |
-Vol.5-インターネットで楽しい人生2年前からWindws98のデスクトップのパソコン使っていましたが、昨年KLEZ(クレズ)と呼ばれているウイルスが侵入した事があります。英語でanti-virus云々とのメールだったので、ウイルス対策のメールかなと、うっかりファイルを開きましたら、それが正にウイルスでした。うまく騙されました。 2003/1/16 |
-Vol.4-楽しいパソコンライフ松井社長が、これからの時代、パソコンをマスターするのが重要といっておられます。 2002/10/25 |
| -Vol.3-ラジオ関西 健康情報番組くすりと健康(10月18日放送) 「慢性骨髄性白血病の最新の治療薬から」 お話:客井薬局 客井宣之氏 ■先日(10月18日)、客井先生がラジオ関西で放送で述べられたものですが、 |
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「慢性骨髄性白血病の最新の治療薬から」Q:慢性骨髄性白血病は血液の癌ですが、今回、この病気の治療薬をテーマにされた理由は何ですか。A:私の知人で、この病気に罹った人が居りまして、インターフェロンの治療を受けていたのですが、今年の2月から、グリベックという、最新薬の治療に代わってから、急速に回復していると、聞きましたので、どんな薬かなと、調べて見ましたら、分子標的薬という、まったく新しいタイプの癌の治療薬なので、資料を集めて検討しました。 Q:まず始めに、慢性骨髄性白血病について、お話し下さい。 A:慢性骨髄性白血病は、血液をつくる造血幹細胞が癌化した病気です。ゆっくり進行するので、初期には、症状は殆ど有りませんので、別の病気で血液検査を受けたとき、白血球数が異常に多いことから判明することもあります。この病気は、白血球が異常に無制限に増加します。検査では、白血病細胞の中に、〔フィラデルフィア染色体〕と呼ばれる異常な染色体が検出されます。この染色体が、異常な蛋白質を作り、白血病細胞を増殖します。4〜5年の慢性期を過ぎると、移行期を経て急性転化したりします。 Q:病気と診断されてからの治療は、どのようですか。 A:50歳未満で、ドナーがいれば、造血幹細胞移植で、70%の患者さんが根治できますが、その適応が難しい場合は、インターフェロンの注射で治療します。60%の効果がみられます。副作用の強いのが問題ですが、中止すると確実に悪化しますので、続ける必要があります。急性転化しないように食い止めることが治療の目的です。 Q:そこで、インターフェロンに代わる新薬が、登場したわけですか。 A:昨年12月に、分子標的薬のグリベックという新薬が、薬価基準に採用され、有力な治療法として加わりました。 Q:分子標的薬とは何ですか。 A:最近の遺伝子工学の発展により、癌細胞と正常細胞の違いや、癌細胞の増え方や、転移の仕組みが解明されています。分子標的薬は、癌細胞の特徴である性格を制御して、腫瘍化した細胞を、本来の状態に戻す目的で開発された薬です。グリベックの場合は結果的に癌細胞をも死滅させました。これは予想以上の事でした。 Q:慢性骨髄性白血病に対して、グリベックはどのように作用しますか A:グリベックは、白血病細胞の中に入り込み、慢性骨髄性白血病の原因になっている〔異常な蛋白質分子〕と結合して、酵素作用の阻害により、白血球の異常増殖を抑えます。そして、白血病細胞を徐々に消滅させる作用です。 Q:治療効果はどうですか A:3ヶ月間の服用により、血液中の白血球数が正常になり、70%の患者さんで白血病細胞が減少または消失します。知人の場合でも、半年間の治療の結果、白血球数は正常まで減り、さらに、異常染色体は、全部、消えました。これは、インターフェロン2年以上の効果に匹敵するとのことです。 Q:副作用はどうですか。 A:吐き気、むくみ、筋肉痙攣が現れたりします。インターフェロンに比べたら、患者さんへの負担は軽いようですが、今後の検討は必要です。 Q:グリベックの成功から、次の分子標的薬が期待されますね A:グリベックは分子標的薬の成功第一号と言われています。次に、現在、もっとも注目されている薬は、肺がん治療剤の〔イレッサー〕です。今年の8月30日に、保険薬価に採用されています。これは、内服薬で、対象は非小細胞性の肺がんです。癌の増える因子を受け付ける部分の働きを抑える作用です。特に従来の抗がん剤がまったく効かない症例にも奏功を示しています。 Q:その他はどうですか。 A:現在、昨年6月から、注射薬の乳がん治療の〔ハーセプチン〕と8月から悪性リンパ腫用の〔リッキサン〕が薬価基準に採用されています。ハーセプチンは特定の遺伝子を持つ乳がんの増殖を抑える作用があり、白血球減少なども少なく非常に期待されています。リッキサンは、特定の癌に対して、単独で30%、抗がん剤との併用で90パーセントの効果があります。今後とも期待されています。 Q:分子標的薬全体の評価はどうですか。 A:分子標的薬は、いずれも、癌細胞に対して、単独使用でも効果を示したことは、評価されています。しかし、まだ、始まったばかりの治療であり、しばらくは、経過を見る必要があります。正式の評価は5年ぐらいの成績を見ないと判りません。 Q:今後の展望はどうですか。 A:21世紀のがん薬物療法は分子標的薬の開発が中心になり、がんの性格にあったオーダーメードの薬物の治療の時代になるでしょう。 2002/10/18 |
-Vol.2-岡薬局 岡源郎氏 (前大阪薬科大学学長) 今日この頃 思うこと大阪薬科大学の学長を辞して、早や3年になります。その間、愛妻と娘夫婦が励んでいる調剤業務やOTCの販売などを見ていますと、薬剤師の仕事も昔とはずいぶんちがってきて、大変だなあという思いがします。
孫子の兵法に「敵を識り、己を識らば、百戦すとも危うからず」というのがあります。
「薬」は私たちの身体にとっては異物です。言い換えますと「毒」です。よく処方される薬も、見方によっては毒です。強心薬であるジギタリスは、心筋膜の これからは医薬分立、処方権は医師に、調剤権は薬剤師に、といった分立の時代がやってきます。薬剤師は、医師の書いた処方をチェックし、医師に対して堂々と説得できる発言をしなければなりません。21世紀は薬剤師の時代です。薬剤師が脚光をあびる時代です。お互いに”ガンバリ”ましょう。 平成14年10月1日 |
-Vol.1-客井薬局 客井宣之氏 ラジオ関西 <くすりと健康> に出演して先日兵庫県薬剤師会から電話があり、予定に穴が発生したので急遽10月18日に、
くすりと健康の番組に出てほしいと頼まれました。本当に困っておられる様子なので快く引き
受けました。なぜ断らないのか思われましょうが、勉強する良い機会で自己発展に繋がるからです。
普段趣味が多くて、くすりの本を見ることが少ないので、追われるように、集中的に目標を立てて
研究するのも良いものです。今回で5度目の出演になりますが、録音室で緊張しながら、アナウンサー
の方と対話するのは、何回出ても、いつも新鮮です。少しスリルが有って、あの緊張感は普段の生活では
味わえない一種の快感とも言えます。 2002/09/17 |